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by kayabun
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ボランティア発掘、今日は中での作業です

10月30日土曜日、今日は発掘現場がお休みだったため、ボランティア発掘の参加者の皆さんには、中での作業を行っていただきました。

発掘は「遺跡を掘って終わり」ではなく、掘った遺跡の情報をきちんと残しておくために報告書を作成します。
報告書を作るためには、遺跡から出てきた土器や石器などの遺物の洗浄・注記・復元といった作業、そしてそれらの遺物や遺跡の情報を図面に書くといった作業が必要となります。
今日の参加者の皆さんには、埋蔵文化財センターの中を見てあるく、題して「まいぶん探検」を行い、報告書をつくるまでにどんな作業をしているかを知ってもらいました。

ボランティア発掘、今日は中での作業です_b0026615_14244423.jpg
地下の収蔵庫に保管されている遺物を
見学する参加者の皆さん。
これまでに発掘した遺跡から出土した
土器や石器が遺跡ごとに分類され、
保管してあります。


その後には実際に作業にとりかかりました。
まず行わなければならないのは土器洗い。遺跡から発掘されたままの土器には土や泥がついているので、土器をいためないように注意しながらそれらを洗い落とします。


ボランティア発掘、今日は中での作業です_b0026615_14245972.jpg


 土器洗いの作業を行っています。



ボランティア発掘、今日は中での作業です_b0026615_1425103.jpg洗い終わった土器。
これを何日か乾燥させた後、
出土した場所の情報を土器に
書き入れる「注記」という作業を
行います。

発掘作業から報告書ができるまでにたくさんの過程があることを知った参加者からは、驚きの声があがっていました。
今日洗ってもらった土器は、現在発掘をしている梅之木遺跡から出土したものです。
発掘に関わるさまざまな作業を知ることで、参加者の皆さんの楽しみがましてもらえればなあと思いました。   (N)
by kayabun | 2004-10-30 14:54 | ボランティア発掘