茅ヶ岳歴史文化研究所の日常やイベント報告、最新ニュースなど。


by kayabun
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カテゴリ:茅葺き事業( 7 )

b0026615_1712421.jpg私達が毎日のように見上げる茅ヶ岳は、その名の通り、かつては良質の「茅」が多く採れる山だったそうです。
しかし、現在はまとまった量の茅を採ることができないため、昨年行った三之蔵神社神楽殿の屋根葺き替え事業では、県内忍野村の茅を使いました。
作業の中で、三之蔵神社氏子さんやボランティアさんは、茅のすぐりや葺き替えの技術を学び、習得していきましたが、では、その茅はどのように育ち、刈られ、保管されているのでしょう?
それらを知るために、今回、数名の作業ボランティアさんやNPO会員さんと共に、忍野村の茅場に研修に行ってきました。


b0026615_17122185.jpg自衛隊の演習場である北富士演習場内に広がる茅場は、本当に広大で、どの方向を見渡しても、茅・茅・茅。
北富士演習場は、入場許可証を持っている方のみ入れるそうなのですが、今回、その許可証をお持ちで、茅の刈り取り・販売をご職業にされている方のご好意で、研修をさせていただきました。
茅は、出来るだけ根元から、引っ張るように刈るのがいいそうです。
茅以外の小枝などが混ざらないように気を付け、端を揃えて積んでいきます。
長さの決まっている紐がちょうど2周する量になったら束にします。
稲と違ってかなり堅いので、悪戦苦闘している方も。
全員で刈り取って、約30分後には上の写真くらい開けました。


b0026615_17241549.jpg刈り取った茅は、右の写真の倉庫で保管されます。
その後、私達は河口湖町のへ移動して、「西湖いやしの里根場」を見学しました。
根場(ねんば)は、昭和41年の台風26号の集中豪雨による土石流で、飲み込まれてしまった茅葺き家屋集落。
多くの人命とともに30余戸のうち、わずか4戸を残して消失しまったそうです。
その根場集落を、同じ場所に復元したのが「西湖いやしの里根場」です。
最終的に23棟が復元される予定で、現在も整備中です。

b0026615_17243522.jpgこの屋根の形は「甲造り(かぶとづくり)」といい、明野周辺ではあまり見られませんが、県内ではさほど珍しくなく、主に郡内地方を中心に分布しています。
その屋根型は、養蚕時の作業スペース拡大・採光・換気など、生業と深く関わって発展してきたと考えられています。
民家、特に草葺屋根の家は、資材にその土地で多く採れるものが使われ、生活の影響を色濃く受けて発展してきました。
つまり、民家を見れば、その土地のかつての姿を知ることが出来ます。
そのような視点で、町歩きをしてみるのも楽しいかもしれません。
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by kayabun | 2007-03-25 17:57 | 茅葺き事業
b0026615_15565462.jpg三之蔵神社神楽殿での茅葺きは、地区の氏子さん達やボランティアさんの日々の作業によって大変順調に進んでいます。
なんと、順調!!すぎて、すぐるための茅が足りなくなってしまうほど。すぐりの作業は、当初の予定よりもだいぶ短縮されるようです。

b0026615_1604888.jpg今日は甲府のCATVの取材がありました。地区の総代長の小泉透さんがインタビューに答えられています。この取材は、明日11月2日のNNSニュースで放映されます。(9チャンネル)
放映予定:17:40・19:00・22:00
お時間のある方はぜひご覧ください。
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by kayabun | 2006-11-01 16:03 | 茅葺き事業
b0026615_15403844.jpg明野町三之蔵神社神楽殿の葺き替え作業は順調に行われています。神社前の広場は今、運び込まれた茅やすぐった茅などでいっぱい。毎日三之蔵神社の氏子さんや、ボランティアの方がすぐってくれた茅の束が、たくさん出来ています。

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すぐり作業の他、屋根を葺く作業にチャレンジするボランティアの方も。職人さんに指導を受けながら、葺き替え作業にとりかかっています。なんと、屋根の裏側から茅を結ぶ作業もお手伝いされていました。


b0026615_15405196.jpg今日はYBSテレビが、茅葺き作業の様子を取材に来ていました。明日26日(木)のYBSワイドニュースで内容が放映されるそうです。4分間の特集で、時間はおそらく6時半前くらいとのこと。お時間のある方は、ぜひご覧になってみて下さいね。
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by kayabun | 2006-10-25 15:47 | 茅葺き事業
b0026615_13501776.jpg10月15日、茅葺き技術保存伝承活動事業が、いよいよ開始されました。骨組み状態の三之蔵神社神楽殿の前には、用意された大量の茅が積み上げられています。しかし実はコレはまだ、必要量の1/3くらいなのだとか。


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当番制で出労していただいている三之蔵地区の方々に加え、この日は4名のボランティアの方に参加していただきました。中にははるばる大阪から深夜バスでおいでいただいた方も。


b0026615_13572941.jpgこの日は「すぐり」という作業が中心に行われました。茅についたままの短い葉や、折れ曲がった部分などを鎌で取っていきます。これらを取り除き、まっすぐな茎だけの状態になった茅の束を作っていきます。


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すぐり作業用にはなんと秘密兵器が。脱穀機にモーターをつけ、木枠を取りつけた機械。これは職人さんのお手製だそうです。手ですぐるよりも早くきれいに、整った茅の束を作ることが出来ます。この機械ですぐった茅は、屋根の四隅の部分に使われるそうです。



この日に行われたすぐり作業で、用意された茅のうちかなりの量が、きれいに整えられました。火曜日以降の作業で屋根に足場が組まれたら、すぐった茅を屋根に葺いていく作業が始まります。三之蔵の方々、ボランティアスタッフの皆さん、終日の作業大変お疲れさまでした。茅葺き作業期間は月曜日がお休みになり、次回の作業は10月17日(火)になります。
茅ヶ岳歴史文化研究所では一連の作業を映像資料として記録し、茅葺きや、その技術についてわかりやすく解説をしたマニュアルの作成を計画中です。参加者の皆様、どうぞよろしくおねがいいたします。
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by kayabun | 2006-10-15 17:48 | 茅葺き事業
b0026615_8365410.jpg三之蔵神社神楽殿の、茅葺き技術保存伝承活動事業に参加するボランティアスタッフさんへの説明会が行われ、実際の茅葺きの作業工程や参加計画などの説明や、スタッフ登録などが行われました。


ウェブサイトやチラシ、新聞などで募集を続けてきたボランティアですが、茅葺きの技術を学びたい人、 屋根の葺き替えに興味がある人など、いろいろな方にお集まりいただきました。

茅葺技術保存伝承活動事業は、10月15日(日)から開始されます。ご興味のある方、説明会に参加できなかったがボランティアをやってみたい!という方は、茅ヶ岳歴史文化研究所(0551-25-2019)までお問い合わせ下さい。
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by kayabun | 2006-10-07 12:35 | 茅葺き事業
かつては私達の身のまわりにごく普通にみられた茅葺き屋根。
現在、地域社会の変貌や、新住宅の増加によって茅葺き屋根の民家は次々とその姿を消し、茅葺きの技術を伝える人たちも少なくなりました。

b0026615_1455871.gif芸術文化振興基金助成事業
この技術を保存・継承するために、茅ヶ岳歴史文化研究所では、独立行政法人日本芸術文化振興会「芸術文化振興基金助成金」を得て、この夏から茅葺き技術保存伝承活動事業を開始いたしました。

この事業は、実際に茅葺き屋根の葺き替えに、地域の人たちが関わり参加することによって、現在失われつつある茅葺きの技術を保存・伝承していくために行われます。

この事業を行うにあたり、茅葺きの技術を学んでみたい・作業に携わってみたいと思う人を募集しています。実際の屋根の葺き替え作業のお手伝いをしながら、伝統的な茅葺き技術を学んでみませんか?
お申し込み・お問い合せは茅ヶ岳歴史文化研究所(0551-25-2019)まで。

作業期間:10月15日(日)~11月19日(日)の平日
※出席できるお日にちを事前にご登録していただきます。(半日単位)
※月曜日はお休みです。

作業場所:北杜市明野町三之蔵神社 神楽殿

作業時間:8:00~17:00

持ち物:軍手・帽子・タオル・お弁当・飲み物・保険料700円(初回のみ)

作業内容:
茅をすぐる・茅を運ぶ・屋根を葺く
※基本的な内容としては職人さんのお手伝いとなります。

対象:高校生以上で、現地までご自分でおいでいただける方


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屋根の解体がおわり、現在骨組みを修理中の神楽殿。
10月から新しい屋根を葺く作業に入ります。

お申し込み・お問い合せは茅ヶ岳歴史文化研究所までお気軽にどうぞ。
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by kayabun | 2006-08-24 14:20 | 茅葺き事業
茅ヶ岳歴史文化研究所では、独立行政法人日本芸術文化振興会「芸術文化振興基金助成金」を得て、この夏から茅葺き技術保存伝承活動事業を開始いたしました。

この事業は、実際に茅葺き屋根の葺き替えに、地域の人たちが関わり参加することによって、現在失われつつある茅葺きの技術を保存・伝承していくために行われます。事業を行うにあたり、かねてから老朽化がすすんでいた明野町小笠原地区三之蔵の神楽殿の屋根の葺き替えを行い、技術を習得することとなりました。

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三之蔵の神楽殿。
屋根・茅ともに古く、老朽化しています。
こちらの屋根の葺き替え作業を行い、茅葺き技術を地域の人たちに習得してもらいます。



b0026615_1532388.jpg8月19日には、既存屋根の解体と、古くなった茅の処分が行われました。石川工務所の茅葺き職人、加々美栄氏と、文化財建造物保存技術協会技師、髙木裕雄樹氏の指導のもと、三之蔵神社の氏子さんや、地区の方達総勢40人以上に作業に参加していただきました。


b0026615_1533014.jpg屋根上に足場となる丸太を取りつけ、古くなった茅をどんどんはずしていきます。はずした茅は地面に投げおろし、集めて処分します。
朝8時から始まった作業は、皆さんのご協力により昼前には終了し、神楽殿は新しい茅を葺くのを待つばかりとなりました。

この後、茅刈り場の見学や、葺き替え作業に立ち会っていただくことによって、地域の方々に茅葺き技術を継承していただきます。

三之蔵地区総代長の小泉透氏は、今回の事業によって茅葺き技術を継承し、およそ50年後の次回の屋根葺き替えの際には、地域の人たちの力で作業が行えるようにしたいと語られました。また事業が終了し茅葺き技術者が育った暁には、ぜひとも三之蔵でも神楽を復活させ、神楽殿を活用したいとの意欲を述べられていました。

10月からは新しい屋根の茅葺き作業が行われます。この作業では、お手伝いをしていただけるボランティアさんを募集します。ご希望の方・詳しい内容をお問い合せの方は、茅ヶ岳歴史文化研究所までご連絡下さい。
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by kayabun | 2006-08-19 10:25 | 茅葺き事業