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by kayabun
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綿繰り&綿紡ぎ

今日は、綿繰り&綿紡ぎの体験イベントをしました。

綿繰り&綿紡ぎ_b0026615_9234486.jpg「みんなの畑」で育てた綿花(和綿・茶綿)から採れた綿を使って、それがどのように糸になっていくか、ということを体験しました。
今回は、去年は全く採れなかった和綿(白い綿)を中心に。まずは、綿繰り(綿と種を分ける)の作業から。
綿繰り機に、手で薄く広げた綿を通します。
把手を回していくと、手前に種が落ち、反対側に綿が出てきます。


綿繰り&綿紡ぎ_b0026615_10195872.jpgそうして種が取れた綿を、均一にやわらかくしてまとめたら、そこから糸を紡ぎ始めます。
まずは、スピンドル(紡ぎ駒)と呼ばれる道具を自作して、それを使って紡ぎます。
右手でスピンドルを回し、左手で糸を引いていきます。スピンドルの回転が綿に伝わり、撚(よ)りができて、糸になる。その過程を感じることができます。


綿繰り&綿紡ぎ_b0026615_10224517.jpg次に、糸車を使っての紡ぎに挑戦です。
スピンドルを回す部分の作業が、糸車を回すことによって行われます。糸車は大きいので、一回しで、たくさん撚りができます。
スピンドルと同様に、回す作業と、糸をひく作業、両手に意識を向けないといけないので、なかなか難しいです。


綿繰り&綿紡ぎ_b0026615_10261682.jpgこちらは、なんとインドの糸車です。
日本の道具との比較に、と講師の先生が持って来てくださいました。
糸車が、横向きで、且つコンパクトな感じですが、仕組みは日本のものと同じです。
こちらの方が、子ども達には紡ぎやすそうでした。

畑で育った綿が、たくさんの作業を経て、糸になり、それが染められ、織られ、布になる。そして、それが縫われて服になる。
気が遠くなるような多くの工程を経て、今着ている服になっているのかと思うと、粗末にしてはいけない、と強く思います。
子ども達にも、そういう想いが伝わったのならば、嬉しいです。
by kayabun | 2008-12-02 19:15 | ドキドキ!!まいぶんシリーズ