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by kayabun
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企画展「馬のいた風景」展

現在、歴民では企画展「馬のいた風景」展を開催しています。

企画展「馬のいた風景」展_b0026615_17224875.jpg明野歴史民俗資料館
第9回企画展「馬のいた風景」
期間:平成20年3月21日(金)まで
場所:明野歴史民俗資料館 1階 企画展示室
入館料:無料




テーマを、
・歴史の中の馬  ・暮らしの中の馬  ・祈りの中の馬  ・全国の郷土玩具
と、4つに分け、展示をしています。

企画展「馬のいた風景」展_b0026615_1741595.jpg「歴史の中の馬」では、牧のことを中心に、梅之木遺跡などから出土した馬関連遺物、例えば、馬の歯骨や焼印などを展示しています。
「暮らしの中の馬」では、農耕や荷馬に使った多数の民具を展示しています。
「祈りの中の馬」では、馬頭観音や絵馬について、写真パネルを中心として、それぞれの意味や変遷を説明しています。
最後に、「全国の郷土玩具」では、甲斐の黒駒人形をはじめとして、全国の馬の郷土玩具を展示しています。


明野町を含む峡北地方では、古くから馬が生産されていました。
平安時代には、小笠原の牧(現明野町小笠原地区が中心と考えられる)や穂坂の牧(現韮崎市穂坂町が中心と考えられる)と呼ばれる「牧」があり、そこで生産された優良な馬は、都へと献上されました。
「牧」制度は次第に衰退化していきますが、馬は人々の生活に欠かせないものとなっていき、ほんの少し昔まで、農耕や荷馬などに使われていました。
人々は馬を家族の一員のように大切にしていたため、馬の安全祈願や供養のために、多くの馬頭観音像を奉納しました。

この地にあった「馬のいた風景」。
ぜひ、想いを馳せてみてください。
by kayabun | 2008-02-12 17:45 | 歴民・埋文だより